先日、ぷーこさんから病院でステロイドパルスを勧められているとのコメントをいただき、
もう一度、記事を見直しまとめて行く必要を感じました。
本来、治験は、RCTの管理されたものが信頼できます。
患者にそれとは知らせずに、一方にはその治療を一方には偽薬を用い、
その結果を比較します。患者も無作為に振り分けられる。
昔のNAAFの記事の中には、各大学の治験患者募集があり、
50%の方は治療が受けられます。等の記述がありました。
最近の報告は、世界でもRCTは少ない様です。
ステロイドパルス治療は、阪大の例の様に静脈注射を指すと思っていましたが、
NAAFのQ&Aの記録や今回のBADの2012年ガイドラインの記述から
限られた期間、定期的に大量に、脈の様に投与する事全体を指していると
考える方が適切だと思います。
(ある方は、「内服が無理だから、パルスなんだ」と医師から言われたと
ありましたが、円形脱毛症の場合は他の病気ほどの大量使用でない場合もあり内服もある)
パルス療法は、現在、日本のガイドラインでも勧められていません。
NAAF( アメリカ円形脱毛症基金)の過去記事では大量内服についてQ&Aで、
危険なものとして述べられており、場合によっては、一度限り使った事が書かれていました。
BAD(英国皮膚科医の協会)のガイドラインでは調べ始めた頃には
C評価で推奨できない。となっていました。2012年の物にも記述がありました。今回は少し詳しく見てみます。
このブログは、カテゴリーに(ステロイド、ステロイドパルス)があります。その中の記事を読んでいただければ、ステロイドパルスについて少し解ります。日本では、大阪大学の記録が、その治療に影響を与えていると思います。
2008年8月1日の記事に書いています。しかし、本来あるべきRCTの記録は、世界でも少なく、ここでは、発症したばかりの部分脱毛の患者ばかり(139名中125名)の記録、75%の発毛を「著効」とし、50%を「有効」とするなど、「?」でした。
2008年の6月15日スイスのパルス治療では、長期の追跡調査がされていて、「全頭に発毛」を「有効」としている事など誠実な記録だと思いました。有効の達成率は日本の物と比べて低いですが・・・。実際的、信頼できる報告です。
2009年10月27日の記事と2012年3月7日の記事では、ステロイドパルス治療で、全身が動かなくなりギランバレー症候群だと病院側から言われた方の記録を載せました。ステロイドミオパチーではないか?との私見も。
今回見直したのは、NAAFとBADのガイドライン。そのステロイドパルス療法。NAAFの最新記事の治療の中には、mildな円形脱毛にもseverな円形脱毛にもステロイドパルスは、入ってなかったと思います。
2012年BADのガイドラインでは、治療の項目の1番目に無治療 (No treatment)があります。2番目がステロイド(Corticosteroid)で、 様々なステロイド治療が載せられています。○外用 クリーム 泡状の物?や軟膏?など。○内用 注射や針無しの道具を使うもの。○Systemic corticosteroid系統的なステロイド治療 長期内服 大量パルス療法ー静脈注射 (プレドニゾン静注、メトロプレドニゾン静注等) ー内服のもの(プレドニゾン内服デクサメサゾメ内服等) 治療の内容の違いや患者の選択方法で比較できないが。 ◆ただ一つのCT(Controlled trial) 43名の患者を200mgのプレドニゾンを使うグループと プラセボ(偽薬)を使うグループに分け、週1回3か月行う。 プレドニゾンを使った方が少し良い結果を得たが、 統計的に十分な結果は出なかった。 円形脱毛症の系統的コルチコステロイドのパルス療法による 重大な副作用の報告はないが、 短期、長期の系統的ステロイド治療による 全身に及ぶ副作用は良く知られている。そして 酷いものである。 その様な危険性から優れた効果があるとの証拠が出ない限り この治療の使用を支持できない。
この様に書かれています。勿論、その他、最先端で使われている治療法について(局所免疫療法なども)記述が続きます。英文の報告は、平易な文章で書かれています。難文で、意味が捉えづらいどこかの国の報告とは違います!ご自分で読んでみましょう!良く調べて、納得できる方法を選びましょう!1番にNo treatmentが選ばれている意味を考えましょう。自然な発毛が、80%の患者に1年以内に起きるとあります。少し待ちましょう。焦らないで安全な方法を選びましょう!過去の薬の使用の影響で時間がかかるかもしれません。それでも、少し待つことが大切です。