無作為の管理された治験についての論評
AA円形脱毛症のランダムな管理された治験の調査が行われていました。
(これまでは、無作為の管理された治験の論評は、見たことがありませんでしたが、
期待されていた、より正確な効果を測ることのできる治験についての論評です。)
(もっと早く気付けばよかったのですが、9月16日夜に気付いたので・・・。NAAF
への掲載はいつだったのか把握していません。)
NAAFのHPのトップページにある左の青い四角の一番下Awareness&Eventsを
クリック。Newsの「必読記事」Must Read Articlesをクリックして一番上にある
「研究は円形脱毛症の通常の治療法を支持していない」をクリックしましょう。
Science DailyのScience News がでてきます。左のトップ記事です。
(2008年4月16日付のものです)
(詳しくは、原文からお読みください。専門知識の無い母親の翻訳です。一部削除していましたが
再度掲載しました。)
研究は円形脱毛症の通常の治療法を支持していない
SienceDaily(2008年4月16日)ー
一般的に”はげる”形で、あなたの髪の毛が束で抜け落ちているなら、
現在行われている研究に対する新しい論評は、残念ながら不快なものとなるかもしれない。
alopecia areata 円形脱毛症として知られている病気の患者は、
”信頼できる、安全で、長期の治療法は無い”と言うことを理解しなくてはならない。”
と論評の共著者であるオーストラリア タスマニア大学の専任講師で皮膚科医である
Mike Sladden博士は、述べた。
円形脱毛症AAは、アメリカやイギリスでは50人の皮膚科医がいればそのうちの
1人の割合で遭遇する病気だと報告されている。また、ある研究によると1.7%の人が
生涯のいずれかの時に罹患するとも言われています。
病気はしばしば円形の脱毛を起こす。他の毛は残っていても体のある部分の毛が、
抜け落ちる。しかし、或る場合は、すべての髪の毛が抜けたり、身体の全部の毛が
抜けたりもする。
殆んどの患者が、20歳前に、はげている丸い部分が広がることから始まっています。
多くの場合、脱毛は繰り返すものの、その都度良くなっていきます。
研究は、AAは、免疫システムが毛嚢を攻撃して起こることを示唆している。
ある場合は、身体的ストレスまたは精神的的ストレスに関係しているが、
その他の場合は、明らかな、きっかけは無い。
Sladdenとその同僚たちはAAの17の無作為の管理された治験を調査しました。
この論評は、Cochrane Libraryの最新の刊行物で見ることができる。
医薬研究を評価する国際機関のThe Cochrane Collaborationの出版物で。
この論評のような系統的な論評とは、話題になっている医療治験の内容と質の
両面について考察した後、医療治験について根拠に基づいた結論を導く事です。
研究では、540人の患者を観察した、いくつかの治療法の効果を測っており、
局所コルチコステロイド、コルチコステロイド内服、局所シクロスポリンによる治療
をも含んでいる。これらの薬は、混乱してカラダを攻撃する免疫システムが
それを止めようとするのを抑えてしまう。
研究はジニトロベンゼン、コルチコステロイド内用(注射)、dithranol内用を含む
他の治療法をも調査した。
論評によると、どの研究も長期の”効果ある発毛”を示さなかった。--半分以上の
髪の毛を失うと言う結果もあった。
”ランダムにされた治験で、良く評価された治療法は殆んど無く、参加者の目で見て
成功と言えるものや生活の質(QL)から判断して評価できるものは
何も無いことがわかった。”と論評の著者は述べた。
論評は、11の他の研究も調査するように期待されたが、できなかった。
或る場合、研究者は研究の書類を準備できなかった。またその他の
研究もその時点でまだ発表されていなかった。(not published)
一つの小さな未発表の研究は、玉ねぎジュースを頭に付けて
60人の対象者のほとんど半分で発毛が見られたと言うものであった。
すべてが、軽い病状で頭の四分の一以下の罹患であった。
玉ねぎジュースが代替薬として、感染の治療に使われていた。
Sladdenは、髪の毛を失わないようにしたいと言う願いと適用できる治療法の
危険性についてバランスの取れた見方をするべきだと述べた。
”たとえ確証された治療法が無くとも、ある患者は’安全な’治療法を--局所ステロイド
の様な--治療する利点について良い証拠が欠けている場合も--選ぶかもしれない。”
”医師と患者は病状について率直に話し合い、治療とそれによって得るかも知れない
見返りについても話し合う必要がある。そして、有害であるかもしれない治療法は、
避ける必要がある。”と、彼は言った。
Wake Forest 大学の皮膚科助教授のAmy McMichael博士は、皮膚と髪の毛に
影響するだけで命には別状ない病気に何十万ドルものお金を使う機関は、無いので、
品質の高い研究は少しも無いと述べた。
それでも、或る場合、適用できる治療の多くが、効くこともある。と彼女は言う。
しかし”誰が治療法に良い反応を示すか、そしてどの位の期間それが
維持できるか予告することはできない”とも述べた。
他の皮膚科医、カリフォルニア州VallejoのPermanence医療グループの
Paradi Mirmirani博士は、”何も効かない”と言う論評の発見や推測に
がっかりするべきではないと言う。
"それら治療が何も果たさないとしても、毛が自然に生えてくるかもしれない
のも事実である”と彼女は言った。”しかし、少なくとも医師と話し合ってみるべき
選択できる治療法はある。”
参照:Delamere FM, et al. Interventions for alopecia areata (Review). Cochrane Database of Systematic Reviews 2008, Issue 2.
Center for the Advancement of Health (2008, April 16). Studies Don't Support Common
この記事がどの程度大切な記事であるのか、17のランダムな管理された治験が
何処のどのようなものか、きちんと調べてから語らないといけないのではないかと
思います。この論評が、実際にどのような内容を伝えているのか、この新聞の記事
では、明確に判りません。(記事中にラインを2本挿入しました。共著者の言葉が、
判るように。)NAAFが、”必見記事”として掲載していますので、
信頼できるものと見ています。これまで無かったランダムな管理された治験が
行われて、国際的な医療治験を評価する機関が行った論評です。
(取り急ぎ記事にしました。)
Pub Medで、いくつかの最新の研究を見ましたが、その効果の評価に疑問を
抱いていましたので、専門機関の論評を貴重なものとして捉えたいと思います。
NAAFのHPの改定が4月末にあって、治療法についての見解が大きく変化
していると感じました。そのことと関係しているのではないかなと思います。
この記事の日付からも、その様に思えます。
NAAFの治療法についての記述の変更は
に書いています。
無作為の管理された円形脱毛治療研究では、長期の効果ある成果を上げる
ものはなかったのです。国際的医療治験の評価機関の論評です。
私達が目にするのは、その様なランダムな管理された研究とは程遠いものが
殆んどです。この調査に値しないものばかりです。
誰もが、良くなりたいと思います。しかし、治療を受ける前に良く考えてみましょう。
その治療は、効果のあるものですか? 長くそれを維持できますか?
あなたの身体に将来的に害を与えるものではないですか?
危険な治療をせずに、自然発毛を待つことが、一番の治療法ではないかと
思います。多くの人々にも知って欲しい内容です。
この内容についてのCochrane Collaborationによるものを見つけました。
次回、円形脱毛症のガイドラインXとして掲載します。