円形脱毛症について調べて感じたことは、「情報が少なすぎる」と言う事。
不思議なくらい、きちんとした情報が欠けています。なぜ?
率直な情報や、安全な治療法を求めて、専門知識のない母親が調べて
います。
NAAFのHPのトップ画面右にResearchがあります。そこからResearch Link
をクリックしてPub Medをクリック。
検索用の四角い枠にsteroid pulse for alopecia areataをいれgoを押す。
出てきた物の中から選んでクリックすると、論文の概要が出てきます。
1番目に出てきたスイスのベルン大学のものは、1998年から2002年の患者を
2004年に質問形式で追跡調査したもの。7つの見込みある研究と自分たちの研究を
思い起こして比較したもの。2008年5月に発表されたもの。なぜ、今頃?と思いました。
背景が書いてあります。その概要は次のようになっています。
背景:円形脱毛症の多量コルチコステロイドパルス療法で7つの見込みある研究が
発表されてきました。私達は、これらのデータと私達自身の通院患者を
回顧した分析と比較してみたい。
患者と方法
1998年から2002年の25人の重症の円形脱毛患者。
500ミリグラムのメチルプレドニゾンを続けて3日投与。
これらの記録に加えて2004年にアンケートの形式で追跡調査した。
結果:多発円形脱毛症の 10人のうち4人が全頭に発毛
ophiasisタイプの 9人のうち3人が全頭に発毛
全頭、汎発性円形脱毛症の 6人は6人発毛しなかった。
結論:コルチコステロイドの静脈からのパルス療法は多発性円形脱毛症や
ophiasis円形脱毛症には、助けとなるかもしれない。
発症から短期の患者は、成功する機会が多い。
**********************************
概要からこの研究全体を推測することは難しいです。判ることだけで見てみます。
この研究は、評価を全頭に、100%髪があることに置いています。私が、見た
他の研究では70%、あるいは75%、80%で良いの評価が、出されていました。
患者にとって治るとは、完治とは、100%の発毛でしかないと思います。
その点で、この研究は、大いに評価できます。
80%でも、あまり意味がないのでは?50%以上髪が有る状態で治療し80%まで
発毛した場合も成功例になるのです。極端な例で言えば、ほんのわずかの発毛で
成功となります。その様なもので、成功率80%と出ていても勘違いしない様に
しなければなりません。数字のマジックは、医学の世界でもあるんです。
この研究、他の7つの見込みある研究と比較すると、数字的には成功率は低い
でしょうが、本当の意味で見ると他の研究とあまり変わらないのではないか
同等以上ではないか?
と思います。25人のうち7人が全頭に発毛28%。全頭です!成功率80%90%と
言うものと遜色ないと言えます。
この記録は、4年間に治療した患者のその後2年を追っています。ですから、
古い患者の場合、6年の追跡調査と言えます。長期の追跡調査は貴重だと思います。
発症から1年以内の患者の記録を主にして、長期の追跡調査が無い研究等とは、
見方を変えて行く必要があると思います。
これら、全頭に発毛して維持している人も、自然の発毛なのか、薬による
効果なのかは、円形脱毛症の場合、判断できません。短期の結果が良く、
長期に渡る結果が悪いと言うことは、薬には、一時的な効果しかなく、
発毛維持している人は、自然発毛であると、考えられるかもしれません。
ここで提出されている数字もどの時点のものか概要であるのでわかりません。
詳しく見る必要があります。
BADのガイドラインにある「治療しない治療が一番の選択肢かもしれない」
と言う言葉を大切にして、様々な研究を見てみたいと思います。
「活発に治療するという決定は軽々しくするべきものでない。」ともあります。

