2008年12月17日

円形脱毛症 SADBE治療による副作用の白斑!一時的?(イタリアの16歳の少女の額の白斑)

子供の円形脱毛症のサイトで、SADBE治療後に白斑の症状が出ていると
いう方が、2人いました。そのサイトでの書き込みの中にSADBE治療をしている
方は、そんなに無く、少し驚きました。尋常性白斑と受け止めておられるようですが、
SADBE治療副作用の可能性もあり、役立つ情報を探そうと思いました。
(その後の書き込みで、SADBE治療の方は、1人と判明しました。家族歴は無い。
他の1人は、家族歴のある方。もう1人は、家族歴は無く、ドライアイスと塗り薬の治療。
初めの人も、デルモベートスカルプを長期に使っていたことも判明。現在は、この
ステロイドの影響も同じ様に考慮するべきだと思っています。)

SADBE治療による色素脱出の記録は、英文のサイトで調べるとかなり出てきます。
(同じ内容のものだったりもしますが・・・。)
信頼できる機関のものをと思い、PubMedに出ているものを調べました。
Eur J Dermatol 1998 Mar.からのものです。
もう少し新しいものが出てくると良いのですが・・・。
ご自分でお調べください。(専門知識のない素人の訳です。ご注意ください。)

PubMedの概要です。


円形脱毛症接触免疫療法後薬を施していない場所に現れる白斑

イタリア、ピサのカタニア大学


円形脱毛症AAの接触免疫治療に起こる可能性のある望ましくない副作用の一つは、
皮膚の色素脱です。炎症後の色素脱のような一時的なもの色素脱出のパッチ
して持続するものに発展するものどちらの形もある

一つの白斑のケースでは、16歳の少女色素脱出のパッチが。
円形脱毛症治療の為に頭皮SADBEを施したすぐ後に、起きたもの
尋常性白斑や自己免疫不全についての過去の薬歴家族歴は無い。
色素脱のパッチは、SADBEが用いられた頭皮の場所とは離れている
同じ場所では、湿疹紅斑痒みのような症状は先立っては見られなかった。
更に、この色素脱パッチは、治療が継続されなくなるとすぐ
に消えた

4年の追跡調査で尋常性白斑のエビデンスは無かった。

結論として、円形脱毛症SADBEを用いた接触免疫療法副作用として
一時的な白斑が起きる可能性があることを加えるべきである


知りたいのは、この例が示す”色素脱が、治療を止めると消えた”ということが
すべての例で起きたかということ。オランダの例では色素障害の4例1例
使われた液の濃度期間に依存するのではないかと感じました
イタリアの少女の例も10年前の資料です。色素脱が持続したものは何例あったのかは、
不明です。現在では、多くの例があるはずですが・・・。不思議です。
新しい例が挙げられていません。
16歳の少女の例は、元のEUROPIAN JOURNAL OF DERMATOLOGYで、
詳しく述べられています。重なる部分もありますが、調べてみましょう。


16歳6年間の円形脱毛歴のある少女。円形脱毛や尋常性白斑自己免疫不全
などの薬歴や家族歴は無い。初め3%のSADBE前腕に塗り感作。2週間後に
背中パッチテスト0.00003%-0.3%5種類の液で、湿疹反応を
誘発する効果的な最低限の濃度を見極めるパッチテストを行った。
2週後0.0003%から毎週頭皮に塗った。10週目20週目21週目
その濃度を0.003%0.03%0.3%と増やしていった。治療から4ヵ月後
1×0.5センチの無症候性の色素脱パッチ額に出現。続く2ヶ月で色素脱部分が、
次第に大きくなり、4×3センチに達する。
患者が拒んだため、治療前や治療中、他薬剤の処置は、行っていない。
生体組織検査も拒否された。その時点で、発毛が見られ
SADBE治療は、中止した
2ヵ月後色素脱のパッチはすべて退行し、無くなった
4年後追跡調査でも、新しい色素脱のパッチは見られなかった脱毛も無かった


その濃度の扱い方が、丁寧でじっくりと反応を確かめている。10週間という期間を
感心して見ました。日本でのSADBE治療では、このように丁寧に濃度が決められ
ているのでしょうか?10週!様々な経験を読みましたが、このように丁寧にじっくりと
反応を見れば、あまり濃くない濃度でも適用できるのではないかと感じました。

(この20週からすぐに21週目になる意味が、よくわからないのですが・・・。31週?)
最近のカナダのDPCP治療では、毎週濃度を上げると述べられていました。
これは、単に古い、10年前のものだからでしょうか?長年の経験から、
毎週濃度を上げていく方が適切だという判断がなされてきたのでしょうか?
新しい資料で、AAのSADBE治療後の白斑が消えたと言うものが見つかりません。

治療から6ヶ月白斑状のパッチが大きくなり発毛もあったので治療を止めた
治療中止して2ヵ月後に、白斑状のパッチが消えた


この例では、SADBEの濃度薄い段階が長く0.0003%10週次に
0.003%10週0.03%の次に0.3%に移っていたとしても
わずかの期間です。
SADBEは、僅かでも体に大きく影響を与えることがわかりますし、この程度であるなら
白斑のような色素脱は消える可能性があることがわかります。

研究では、一時的な色素脱執拗に続く色素障害二つのタイプがあることもわかり
濃度やその施術期間が鍵になるのでは?と、感じました。白斑が消えたイタリアの例は、
僅かのSADBEの使用であったと思いました。比較する上で貴重な情報と思えます。
長期の副作用はない」と言うSADBE治療に関する報告。
その根拠を探しましたが、納得できる新しいものはありませんでした

過去の古い例で、このイタリアの例は、薄い濃度の短期治療のもの(1998年)
一例、症状の消えたオランダの一例(1992年)が、特別に取り上げられている
多くの色素障害が確認された中の二例だけで、すべてが無くなったかのように
語られていることを不思議に思っています。

SADBE治療による白斑状色素脱は、二つのタイプがあり、長期に渡るものもある

治療をするかを決定する際にはこれらをよく吟味されることをお勧めします。
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